「友罪」薬丸 岳

2014.05.20 Tuesday | by 管理人
「友罪」薬丸 岳
528p集英社

ジャーナリストを志して夢破れ、製作所に住み込みで働くことになった益田純一。同僚の鈴木秀人は無口で陰気、どことなく影があって職場で好かれていない。しかし、益田は鈴木と同期入社のよしみもあって、少しずつ打ち解け合っていく。


「やがて、警官は微睡る」でも 少年犯罪者が 出てくるが 取扱は真逆かも。殺人が やめられない犯罪少年たちと、過去の犯罪歴から隠れるように生きている青年。

あの事やこの事…実際に思い当たる事件が…当事者(被害者側)になったらこの話のように 甘いこと 言ってられないのではと…。

もし、犯罪者が、隣に住むことになったら やっぱり嫌だ。
たとえ、法的に 清算されたとしても、感情的には、殺人罪には 時効は ない気が する。

「検事の死命」柚月 裕子

2014.03.13 Thursday | by 管理人

「検事の死命」柚月 裕子
338p宝島社

目次
心を掬う
業をおろす
死命を賭ける—「死命」刑事部編
死命を決する—「死命」公判部編
短編連作。


佐方の父の謎の核心が明かされる「本懐を知る」の完結編「業をおろす」は、なんだか父親の独りよがりの気もする。
検事になったからには、犯人だった男を罰しきれないこともあるだろうし、逆の場合だってあるだろう。
検事となったからには、そこに強い気持ちを持つべきだと思う。
まあ、物語だしそれはいいか。

「沈黙のエール」横関 大

2014.01.13 Monday | by 管理人

「沈黙のエール」横関 大
298p講談社

パティスリーで働く里菜は、近い将来、パリに留学に行くことになっていた。そんなある日、里菜のもとに親戚の子供だという小学生・陽介が訪ねてくる。生意気な陽介を連れて焼き鳥屋で夕食を食べていると、実家の洋菓子店が燃えていると知らされる。急いでかけつけると、店は燃え落ち、父の居所がわからない。そのとき、里奈の携帯電話が震えた。番号は父親のものだ。しかし電話に出たのは、東上野署の刑事だった。里奈の父は、近くの神社の境内で殺害されていた。意識を失い倒れる里奈。翌朝、回復した里奈が燃えてしまった店の様子を見に行くと、長年行方不明だった兄・克己が帰宅していた。


え〜〜ッ もっと他に 犯人いなかったのォ?


「百年法下」山田 宗樹

2013.03.07 Thursday | by 管理人
 「百年法下」山田 宗樹
413p 角川書店

不老不死が実現した社会。しかし、法律により100年後に 死ななければならない―“生存制限法”により、100年目の死に向き合うことになった日本。“死の強制”をつかさどる者、それを受け入れる者、抗う者、死 を迎える者を見送る者…自ら選んだ人生の結末が目の前に迫ったとき、忘れかけていた生の実感と死の恐怖が、この国を覆う。


なかなか面白い設定だった。
特に「ムラ」の 生活とかは、イメージできる。
ただ都会のほうはあんまりイメージできなかった。

要は、若い姿の人間ばかりいる世界なのよね。
そこで、不死身というのは やはり大変だと思う。
いやなやつ 性格の悪いやつも ずっと同じ姿で付き合うんだよね。
それを 考えたら 地獄のような気が するわ。

下巻では、いま 日本が直面する、インフラのメンテナンスや、農業の後継者問題なんか、彷彿とさせるものがある。
単なる作り話だと笑えないよ。

「百年法 上」山田 宗樹

2013.03.05 Tuesday | by 管理人
 「百年法 上」山田 宗樹
394p角川書店

原爆が6発落とされた日本。敗戦の絶望の中、国はアメリカ発の不老技術“HAVI”を導入した。すがりつくように“永遠の若さ”を得た日本国民。しかし、 世代交代を促すため、不老処置を受けた者は100年後に死ななければならないという法律“生存制限法”も併せて成立していた。

面白い。今この年で感じるのは、100年なんて、一瞬のような気がする。老化しないと 体は 楽だろうなぁ。精神的には意外にきついのかな?いやでも研究者とかに とっては無上の喜びかも。農業なんて、年に一回の耕作だから楽しいかも。さて、下巻はどうなるのか楽しみ。

「最後の証人」柚月 裕子

2012.11.13 Tuesday | by 管理人
「最後の証人」柚月 裕子
301p宝島社

元検察官の佐方貞人は、刑事事件を専門に扱うやり手弁護士だ。
そんな佐方の許に、かつて在籍した地検の所在地で起きた殺人事件の弁護依頼が 舞い込む。
高層ホテルの一室で起きた刺殺事件。物的証拠、状況証拠ともに、依頼人が犯人であることを示していた。


「検事の本懐」から二冊目。
佐方弁護士の長編。
それにしても、向こう側の人が、ぐるになって、事件を 隠蔽しちゃったら、不起訴になるんですねぇ。
起訴しても不起訴になる・・・なんかみたい。
おお、怖い。


「臨床真理」柚月 裕子

2012.10.26 Friday | by 管理人
「臨床真理」柚月 裕子
341p宝島社

臨床心理士と共感覚を持つ青年が、失語症の少女の自殺の真相を追う。

第7回(2008年) 『このミステリーがすごい!』大賞受賞作


一気読み。
まぁ、犯人が 見えちゃっても、それは それで 期待を 裏切らないので ストレスないわ。


「パラダイス・ロスト」柳 広司

2012.10.04 Thursday | by 管理人
「パラダイス・ロスト」柳 広司
257p角川書店

大日本帝国陸軍内に極秘裏に設立された、スパイ養成学校“D機関”。「死ぬな。殺すな。とらわれるな」―軍隊組織を真っ向から否定する戒律を持つこの機関をたった一人で作り上げた結城中佐の正体を暴こうとする男が現れた。(追跡)

目次
誤算
失楽園
追跡
暗号名ケルベロス

ジョーカー・ゲームシリーズの第三弾!


謎の人物・結城中佐、D機関 自体を、知りたいような、そうでないような。
シリーズものなのに、まるで つかめないヨォ。


「エムブリヲ奇譚」山白 朝子

2012.10.04 Thursday | by 管理人
「エムブリヲ奇譚」山白 朝子
270p メディアファクトリー

社寺参詣や湯治のため庶民は諸国を旅するようになった。旅 人たちは各地の案内をする道中記を手に名所旧跡を訪ね歩く。『道中旅鏡』の作者・和泉蝋庵はどんな本でも紹介されていない土地を求め、風光明媚な温泉や古 刹の噂を聞いては旅をしていた。しかし実際にそれらがあった試しはない。その理由は蝋庵の迷い癖にある。仲間とともに辿りつく場所は、極楽のごとき温泉地 かこの世の地獄か。、奇妙な怪談連作。
目次
エムブリヲ奇譚
ラピスラズリ幻想
湯煙事変

あるはずのない橋
顔無し峠
地獄
櫛を拾ってはならぬ
「さあ、行こう」と少年が言った


この本装丁は、なかなか本の特徴をうまくあらわしている。黒い女の長い髪の毛のような、お婆さんの白髪のような、赤い帯のきれはしのような、長い栞も。
ちょっと不思議な怖い?話の短編集で、独特の世界に 迷い込んで楽しかった。
この短編集の中ですきなのは、ちょっと タイムトラベルっぽい 「ラピスラズリ幻想」と「「さあ、行こう」と少年が言った」


「嘆きの美女」柚木 麻子

2012.05.22 Tuesday | by 管理人
 「嘆きの美女」柚木 麻子
264p朝日新聞出版

生まれつき顔も性格もブスな耶居子は、会社を辞めほぼ引きこもり。
顔のにきびをつぶすことと、美人専用悩み相談サイト「嘆きの美女」を荒らすことが最大の楽しみだった。
ところが、ある出来事をきっかけに「嘆きの美女」の管理人のいる、お屋敷で同居するハメに…。

本を 読んでたら、勝手に 創造たくましく読むのだが、どうしても、耶居子のイメージが 湧かない。面白いのだが、どうしても、ヒロインたちの イメージが 湧かず のっぺらぼうの ままだ。
耶居子の日記のヒガシ君は イメージできるのに。
あとお屋敷とかの イメージは 大丈夫なんだけどね。

耶居子はもちろん、ユリエも 葉月も 玲子も 優子もダメ。
カメラマンの奥沢や 兄の宗佑が、かろうじて・・という感じ。

こういうのも 珍しい。
単に、美女や、ブスというだけじゃぁ 私の想像力は 働かないってことかも。

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