壹萬壹阡壹之本
QUAE SIT SAPIENTIA DISCE LEGENDO
2006.03.31 Friday
「翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった」金原 瑞人
「翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった」金原 瑞人
213 p 牧野出版
目次
1 ぼくの翻訳事始め
2 翻訳は悩ましい
3 翻訳家に未来はあるか
対談 翻訳は楽しい(江國香織/金原瑞人)
4 本をめぐる出会い、旅、人
鼎談「創作ゼミ」の真実(古橋秀之/秋山瑞人/金原瑞人)
エッセイ集。
翻訳家の名前は あんまり気にしていなかったが、読書記録を書くようになって、誰が訳した本なのか、気になるようになった。また名前を書けば、あこれもこの人だったのかと心に残っていた。
金原氏の訳した本で読了したは、「エルフギフト」「青空のむこう」「13ヵ月と13週と13日と満月の夜」など だが ほかにもあるかもしれない。
翻訳についてのエッセイで、「I」の訳し方で、原文では男女、幼老、関係ないので どんでん返しというほどではないが、最後まで読んで、性が変わってしまうということもあるという。特にバイセクシャルだとどちらかわからない。そんな楽しみが、翻訳では、わかってしまう訳になるので難しいという。
確かに、この前読んだ、「数え方でみがく日本語 」飯田 朝子にもあったが 一言でいろんな情報が含まれるという日本語のよいところだから仕方がない。
一人称で、性別年齢から、育ち方?なんていうのもわかるから、訳すほうも大変だと思う。しかし、そういうところが面白いのかもしれない。
金原氏は なかなか 読ませる文章家なので、エッセイも面白かった。他の翻訳本「レイチェル・シリーズ」「バーティミアス・シリーズ」「シリーズ百年の物語」を 読みたくなった。
2006.03.29 Wednesday
「空海」三田 誠広
「空海」三田 誠広
325 p 作品社
目次
第一章室戸岬
第二章平城京
第三章平安京
第四章長安
終章
天才、空海が、唐の天台山の恵果和尚より 唯授一人の 伝法潅頂を受けるまでの 数奇な全生涯。
空想の部分は あったとしても その全体像が よくわかり 面白かった。
空海が、曼荼羅を見て 全宇宙を 感じる部分が 先日読んだ 超ひも理論とリンクしてしまった。
内容は さすが青春物の作家。
するする読ませる。
出てくる寺も、東寺、乙訓寺など、行った事のある寺が多く、親しみ深い。
もう少し この空海について書かれている本を 読みたい。
入門書としては いい本だったと思う。
また、もう一方の天才 最澄という人物にも 空海と同年代ということで、興味を持った。
2006.03.25 Saturday
「つむじ風食堂の夜」吉田 篤弘
2006.03.22 Wednesday
「はじめての“超ひも理論”―宇宙・力・時間の謎を解く」川合 光
「はじめての“超ひも理論”―宇宙・力・時間の謎を解く」川合 光
273 p 講談社
目次
序章 「超ひも理論」で何がわかるか
第1章 超ひもと素粒子
第2章 超ひもと「力」の根源
第3章 超ひもと時間の秘密
第4章 超ひも理論の歴史
第5章 超ひも理論を解くマトリクス
付録 私たちは50回目の宇宙に住んでいる?
時間も空間も1個のひもから始まったとする「超ひも理論」を わかりやすく説明する、究極の物理理論。
ふんふん そうだっけ ここまでは 習ったような気がするなぁ。
ここからが 大学出てからのことなのか、という調子で読んだ。
考えたら ニュートン力学だけで 十分だ。
途中の イラストが 面白いから わかった 気分に させられるけど、わかっちゃいない。
ともかく、わかったようなわからないような、
うわべだけ 頂きました。
ごちそうさま。
プランク時計の0が ないってだけで、神が いそうだ。
空であって 無でないし。
小さいほうに突き詰めて 目を向け考えると 宇宙がわかるというのもすごい話だ。
ライラのパラレルワールドを 見るような、「ブレーンワールド」の説明があるなんて思いがけなかったし、仮装実験の「シュレーディンガーの猫」の説明に「コペンハーゲン解釈」「多世界解釈」なんてあるのも知った。
つかれた。
2006.03.18 Saturday
「ナイトウォッチ」セルゲイ・ルキヤネンコ
「ナイトウォッチ」セルゲイ・ルキヤネンコ、 法木 綾子 訳
552 p バジリコ
光と闇の超能力者がお互いを監視し、そのバランスで保たれている人類の平和。
「ナイトパトロール」のアントンは、闇の超能力者「ヴァンパイア」に襲われそうになったイゴール少年を 助けるために ヴァンパイアの一人を 殺してしまう。
闇と光は、お互いのために 合う取り決めを していた。
あら 三部作ってこのエピソード1〜3 のことではないの?ともかく映画化されたらしく予告編をテレビでちらりと見ちゃったから どうもそのイメージが こびりついちゃって いけない。
さらに ロシア文学って 人の名前や、場所の名前が覚えられなくって 読みにくかった。自分でイメージが わかないし、場所といったら、寂しい都会で、薄暗いイメージしか思い浮かばない。
中で エピソード2は面白かった。
これは ハラハラドキドキ イメージしやすかったし、話自体が すっきりしてた。
最後まで 読んで やっとなんとなく わかり始めた感じ。
だいたい どうして、闇と光が 協調?しあうのか わからない。
バンパイアのために 少しなら 人間狩りを してもいいなんて言う 取り決めなんて やっぱり変だ。
552 p バジリコ
光と闇の超能力者がお互いを監視し、そのバランスで保たれている人類の平和。
「ナイトパトロール」のアントンは、闇の超能力者「ヴァンパイア」に襲われそうになったイゴール少年を 助けるために ヴァンパイアの一人を 殺してしまう。
闇と光は、お互いのために 合う取り決めを していた。
あら 三部作ってこのエピソード1〜3 のことではないの?ともかく映画化されたらしく予告編をテレビでちらりと見ちゃったから どうもそのイメージが こびりついちゃって いけない。
さらに ロシア文学って 人の名前や、場所の名前が覚えられなくって 読みにくかった。自分でイメージが わかないし、場所といったら、寂しい都会で、薄暗いイメージしか思い浮かばない。
中で エピソード2は面白かった。
これは ハラハラドキドキ イメージしやすかったし、話自体が すっきりしてた。
最後まで 読んで やっとなんとなく わかり始めた感じ。
だいたい どうして、闇と光が 協調?しあうのか わからない。
バンパイアのために 少しなら 人間狩りを してもいいなんて言う 取り決めなんて やっぱり変だ。
2006.03.14 Tuesday
「ジーニアス・ファクトリー」デイヴィッド・プロッツ
「ジーニアス・ファクトリー―「ノーベル賞受賞者精子バンク」の奇妙な物語」デイヴィッド・プロッツ 、酒井 泰介 訳
334 p 早川書房
目次
2001年2月
ロバート・グラハムの遺伝子への情熱
天才づくり
精子探偵
ドナー・コーラル
ドナー・ホワイト
ノーベル賞受賞者精子バンク有名人の誕生
のら犬一家
ドナー・ホワイトの秘密
やってみた精子ドナー
ドナー・コーラルの正体
喜びを見出したドナー・ホワイト
それでもやっぱり父は父
天才精子バンクの最期
2004年9月
億万長者の発明大王が、トランジスタの発明者 ウィリアム・ショックリーや、ポリオワクチンの発明者ジョンス・ソークらの精子を集め「ノーベル賞受賞者精子バンク」を設立し、200人あまりの子どもをつくった。その利用者たち 生まれた子供たちの 提供者たち その生涯を合わせて紹介。
ノンフィクションだ。
天才の遺伝子を 後世の残すべく1880年アメリカ カリフォルニアに 「ノーベル賞受賞者精子バンク」が創設されたという。
週刊誌的な 覗き見感覚で 読み始めたのだが、最後まで読むと、親子とは、家族とはと考えさせられる話だった。
本当によく調べてあると関心。
実際父母も同じ環境も同じで育つ兄弟がこんなにちがって育つのに、単に遺伝子がいいからといって天才が育つわけないよなと思ってしまった。
氏より 育ちだけはないと思うけど、環境は大いに関係するような気がする。
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