壹萬壹阡壹之本
QUAE SIT SAPIENTIA DISCE LEGENDO
2006.06.27 Tuesday
「藤田嗣治 パリからの恋文」湯原 かの子
「藤田嗣治 パリからの恋文」湯原 かの子
320 p 新潮社
目次
第1章 妻とみに宛てた書簡
第2章 第一次世界大戦下のフランス
第3章 エコール・ド・パリ
第4章 第二次世界大戦と戦争画
第5章 国境を越えて
1913年、渡仏したフジタが 最初の妻に 宛てた幻の手紙を 紹介しながら、奔放な画家 その生涯を綴る。
藤田の伝記は 何冊か読んだが 今回は、また違った切り口で 藤田の一面を 追っている。
ピカソをはじめ、モディリアーニ、セザンヌ、ルノアール、ルソー。日本人で 言えば、安井曾太郎、満谷国四郎、島崎藤村、長岡輝子、岡本太郎、吉屋信子。
あ、ディェゴ・リヴェラとも。
ともかく 早々たたる人々とお知り合いなのです。
そういう時代だった とも言えるけど やっぱり すごいフジタです。
最後に戦争画を書いて色々言われた藤田の言葉。
『戦争というものは、本当に悲惨なもので、あの絵を見てもらったらわかるけど、あそこには将校はひとりも描いていない、死んでいく兵隊がかわいそうで兵隊しか描いていない』
のだそうだ。
2006.06.26 Monday
「柳生雨月抄 」荒山 徹
「柳生雨月抄 」荒山 徹
368p 新潮社
目次
恨流
柳生逆風ノ太刀
第十一番花信風
八岐大蛇の大逆襲
妖説・韓柳剣
杏花の誓い、柳花の契り
柳生石舟斎の甥、柳生友景は、陰陽師の幸徳井の養子となった。彼の身の回りに起こる 朝鮮王率いる妖術軍団との死闘。関が原の 時代、朝鮮王との 戦い。
司馬遼太郎が、山田風太郎の様に 書くと こうなると言うことなので 読んだ。
まるで 劇画の原作のようだ。
美貌の剣士で 陰陽師の友景。美貌だモンで かどわかそうと、美女が 次々に 出てくるし、陰陽師だから 化け物も ふんだんに 出てくる。
それにしても、漢字が やたら多くて 読むのに 時間がかかった。特に朝鮮の名前には 閉口。覚えられず 読めずの二重苦。
しかし、設定が 設定なだけに、ついつい 読了。
ドラマで言えば、天地茂が 主演?の 妖しい感じ。
漫画(劇画?)でいえば、小島剛夕の感じかな。
2006.06.19 Monday
「僕の叔父さん 網野善彦 」中沢 新一
2006.06.18 Sunday
「異端の数ゼロ―数学・物理学が恐れるもっとも危険な概念」チャールズ サイフェ
「異端の数ゼロ―数学・物理学が恐れるもっとも危険な概念」チャールズ サイフェ
267p 早川書房
目次
第0章 ゼロと無
第1章 無理な話―ゼロの起源
第2章 無からは何も生まれない―西洋はゼロを拒絶する
第3章 ゼロ、東に向かう
第4章 無限なる、無の神―ゼロの神学
第5章 無限のゼロと無信仰の数学者―ゼロと科学革命
第6章 無限の双子―ゼロの無限の本性
第7章 絶対的なゼロ―ゼロの物理学
第8章 グラウンド・ゼロのゼロ時―空間と時間の端にあるゼロ
第∞章 ゼロの最終的勝利
アリストテレスを戦慄させ、近代科学の祖デカルトが 否定。
天才アインシュタインが挑んだゼロ。
最新のコンピューター・システムをも破壊す「0」の驚異と歴史を描くポピュラー・サイエンス。
サイモン・シンが、数学物理分野の名著に挙げている本。
歴史だけでなく 解説も 実に丁寧でいい。
第8章以降 自分が 大学 でてからの話。
わかりやすい解説で 興味深かった。
2006.06.16 Friday
「びっくり館の殺人」 綾辻 行人
「びっくり館の殺人」 綾辻 行人
356 p 講談社
小学校六年生の時 三知也は、A市に 引っ越してきた。三知也の住む六花町に「びっくり館」と呼ばれる お屋敷が あった。偶然 そこに住む、トシオと友達になった。
ミステリーランド
館シリーズの一つらしい。
私は その館シリーズなるものを読んでいないので、おそらくは、シリーズに 出てきている人間が 登場していても 感動はない。(ちょっと残念)
お約束の密室殺人でした。
ところで、神戸の町の町の洋館って、洋館の通りだけでなく結構あちこちにあったんですよね。私の住んでいた神戸のはしっこでさえ 洋館が あったモンなぁ。
そういう昔を ちょっと思い出させてくれた 作品でした。
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