壹萬壹阡壹之本
QUAE SIT SAPIENTIA DISCE LEGENDO
2006.07.29 Saturday
「ヘルマン・ヘッセを旅する」南川 三治郎
「ヘルマン・ヘッセを旅する」南川 三治郎
43p 世界文化社
目次
第1章 「カルフ」―生誕の地
第2章 「ガイエンホーフェン」―執筆活動へ
第3章 「モンタニョーラ」―安らかな日々
ヘルマン・ヘッセ縁の地 カルフ、ガイエンホーフェン、モンタニョーラを 訪ねその足跡を精緻にたどる写真紀行。
ヘッセの描いた水彩画、アルバムも多数。
美しいヘッセの縁の地が多数写真で紹介されている。
ヘッセ博物館など詳細。
「車輪の下」を 読んだのはいつだっただろう。
小学生か 中学生だったと思う。
そんな舞台を 歩くことが出来る「カルフ」、後半生を過ごした、「モンタニョーラ」。
ヨーロッパの田舎の美しい写真が、旅情を誘う。
2006.07.28 Friday
「言語道断」徳川 義宣
「言語道断」徳川 義宣
213p淡交社
目次
アンパイヤー
月光の曲
大きくなったら
言語道断
清正が退治した虎
太田道潅と加藤清正
妙なる調和
垣間見と忖度
数学と物理と美と
ところ変れば
国宝とミイラ
昭和64年1月7日
神異
日本海
花積
随想集
たまたま昨日、漢字の慣用句の間違いを 指摘した記事が載っていたが、この人の本を読むと、やはり、今時の人間(私?)は 漢字の本当の 意味知らないでいるのがよくわかる。
やはりお殿様の家系らしく、書かれていることは、ちょっと常人のお話では ないことが、面白い。
何しろ お母様は 皇太后様と、ご本人は、陛下と 同級生ですからねぇ。
特に 加藤清正の話は へぇ〜でした。
2006.07.27 Thursday
「季語集」坪内 稔典
「季語集」坪内 稔典
310p岩波書店
伝統的な季語に、新しい季語を加え、解説。
俳句の例句 付。
『人が、ことさら季節を意識するようになるのは、中年になってからのようだ』の言葉にグサリ。
そ、その通りだ!
季語として、心に残ったのは次の通り。
「ブルーヘイズ(青い靄)」「青梅雨(アオツユ)」「花氷(氷柱花)」「夏痩せ」「ジューンドロップ(6月の落果のこと)」「くすぐりの木(百日紅のこと)」「新涼」「爽籟」「照葉(紅葉のこと)」「成木責め(柿など実が成るように木を棒でたたいて、ならないなら切るぞと脅かし、成るように約束させる。)」
俳句が 趣味と言うわけではない。
季節感が薄れた今、やっぱり欲しい季節感。
言葉だけでも・・・
歳時記を買うまではないが こんな本が そばにあってもいいかな。
2006.07.25 Tuesday
「骨董屋の非賣品 」勝見 充男
「骨董屋の非賣品 」勝見 充男
195p 晶文社
目次
1 少年の日の夢―初級編
2 身辺の道具たち―中級編
3 ただ持ちたくて―上級編
独自の眼をもつ骨董屋さんの、骨董エッセイ。
文中で、「どうせこの世は 借り物なのに、この執着心は一体どうしたものか、(中略)
自分のものにしている"時間"を買っているんだなと気がついた」
なんか ゆったり流れる時間がいい。
私は、骨董を 買ってるわけじゃあないが、結構 時間買ってるよ〜、なのに 無駄にも してるよなぁ。
写真が カラーも あってなかなか。
骨董物 「東京美術骨董繁盛記」 奥本 大三郎
に続き 二冊目。
2006.07.25 Tuesday
「風の男 白洲次郎 」青柳 恵介
「風の男 白洲次郎 」青柳 恵介
220p新潮社
人々の「証言」から蘇える「昭和史を駆けぬけた巨人」白洲次郎の人間像。
白洲正子が、青柳氏に 「白洲次郎のことを書くこと」を頼んだと 前書きに あった。
関西人とは思えない。なんかすごい人。
話の中で自動車がやたら出てくる。ペイジ・グレンブルックが中学のときに乗りまわった車らしいが、それから、ベントレー、ブガッディー、ポルシェ、ローバー、・・・ともかく、いろんな車が出てくる。
歴史の中に 垣間見えるが 表舞台に しゃしゃり出ることはしない。
読んでて すごい人だった というのだけはよくわかる。
今時 こんな人は いないだろうなぁ。
一種の昭和史かも。
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