壹萬壹阡壹之本
QUAE SIT SAPIENTIA DISCE LEGENDO
2007.06.28 Thursday
「夜中に犬に起こった奇妙な事件」マーク・ハッドン
「夜中に犬に起こった奇妙な事件」マーク・ハッドン
382p早川書房
数学は 天才的なのに、他人とうまくつきあえない、アスペルガー症候群の少年クリストファー。
ある夜、近所の飼い犬 ウエリントンが 殺された。
彼は 探偵となって犯人を 捜しながら、事細かに 記録を取り 本にする。
こちらまで 人混みで、パニックになるクリストファーの気分で 読んでしまいなんか 疲れてしまった。
読みながら 思い出したのは 以前見たドラマ「クローザー」の中の少年。彼は 自分が どこにいるかわからなくなると パニックになってしまうというので 船のGPS機能で 自分の位置を確認して 精神の安定を得ているという設定だった。
ところで、このクリストファーとの 関係だが、日本だったら 子どもが ハグを 嫌がったとしてもも そんなにショックは受けないと思うが、イギリスの話だから スキンシップのハグを 嫌がる息子に 親としたら 辛いだろうと思う。
こういうのを 読むと つい 親の気分で 読んでしまう。
ともかく 考え方が違う(思考経路が違う)クリストファーが 相手に伝わらず もどかしく悲しい。
どんな場合にでも 多かれ少なかれ あることだけど。
2007.06.27 Wednesday
「ハゲタカ2(下)」 真山 仁
2007.06.26 Tuesday
「ハゲタカ2(上)」真山 仁
2007.06.22 Friday
「イナイ×イナイ」 森 博嗣
「イナイ×イナイ」 森 博嗣
297p 講談社
「私の兄を 捜していただきたいのです」美術品鑑定の椙田事務所に 佐竹千鶴がやってきた。
都心にある 広大な敷地の佐竹屋敷、美しき双子の千春と千鶴。
兄・鎮夫は 数十年来、敷地内の地下牢に閉じ込められているという。
Xシリーズ第1弾
探偵と 称する鷹知って、なんだか 榎木津礼二郎 みたいじゃない。
あそこまで ぶっ飛んでないけど、お金もちそうだし〜。
お話も 不思議な お屋敷の話しだし〜。
で、舞台は、名古屋の次は 東京なのね?
ま、色々な人が 絡んできそうな気配で これからが 楽しみだわ。
ところで、表紙の真空管は、何のイメージ?
古いオーディオセット?
2007.06.22 Friday
「悪の読書術」福田 和也
「悪の読書術」福田 和也
232p講談社
目次
序章 社交的な読書とは何か
第1章 社交的に高級な作家
第2章 女性作家の読み方
第3章 男性作家の読み方
第4章 価値とよそおい
第5章 カルチャーの周辺
結語 自分を作る読書を
成熟した大人になるには、読むべき本と読んだら恥ずかしい本がある。
ここで言う「悪」とは、自らの無垢さ善良さを、前提とする甘えを抜け出し、より意識的戦略的にふるまうためのモラルに他ならない。
ファッションと同じなんだって。
でも 私は、須賀敦子さんて あんまり好きじゃないのよね。白洲正子さんは 好きだけどさ〜
でも塩野さんの本も もう少し読みたいとは 思ってるのよ。
村上さんももう一つ触手が動かない。
まだ、藤沢周平さんの方が いいわ。
なんて調子で読んでしまった。
どうやら 彼は、若い女の子(女子大生?)を ターゲットとして 書いているようだ。
軽いのりで あっという間に読了。
オバちゃんが 読む本では なかったかも?
こういう本を 読んだと 公言するってことが 恥かしいってことよね、きっと。
2007.06.19 Tuesday
「ミーナの行進」 小川 洋子
「ミーナの行進」 小川 洋子
348p 中央公論新社
岡山に住む 母一人子ひとりの朋子は、生計を 立てるために 母が 東京に勉強をしに 行く決心をした。
そこで、朋子は 中学生になる年の一年間 芦屋の伯母のうちに 預けられることになった。
読売新聞 連載小説
彼女たちの住んでいたらしい 苦楽園は、以前 お友達が 住んでいて、遊びに 行ったが、大変な目にあったところ。
お屋敷街は それぞれが 大きな家ばかりで まず人が 外にいない。
歩いている人が いないと 尋ねようがない。
コンビニなんか あるはずもなく、もちろん、公衆電話も 一つもない。
今なら 携帯で、「どっちに行ったらいいのぉ」なんて 聞けるのだけれどネ。
地図を 持っていたので ただただ 地図片手に 探し当てたのだけど。
そんなことを ふと思い出した。
1972年は 私に とって ついこの間のよう。
思い出は 心の中に キラキラ光って 存在し続ける。
六甲、須磨、江坂 知っている街並みだしネ
そんな 美しい思い出を 共有できた気分だ。
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