壹萬壹阡壹之本
QUAE SIT SAPIENTIA DISCE LEGENDO
2007.07.28 Saturday
「日本史集中講義」井沢元彦
363p 祥伝社
結果が 原因を生み、それがまた結果を生む。
元を 糺せば、あの十七条に?
歴史は 点と点の繋がりの線で 見なければならない。
目次
序章 なぜ教科書では歴史がわからないのか
1章 古代―憲法十七条と日本人
2章 中世―朝幕並存の謎を解く
3章 近世―信長・秀吉・家康は日本をどう変えたのか
4章 近代―世界の中に取り込まれた日本
5章 現代―なぜ真実が見えなくなるのか
終章 歴史から何を学ぶか
なんか 無理っぽいけれど 「アアそうか」 と思ってしまう。
歴史好きには 当たり前だけど、何も知らない 断片知識の私には、パチパチと はまっていく パズルのよう。
読んでよかった。
なんかすっきりした気分。
2007.07.24 Tuesday
「サイン会はいかが?―成風堂書店事件メモ 」大崎 梢
2007.07.24 Tuesday
「溶ける街透ける路 」多和田 葉子
「溶ける街透ける路 」多和田 葉子
262p日本経済新聞出版社
目次
一月(ブダペスト、シュトットガルト、ケルン、フランクフルト)
二月(グラーツ、クックスハーフェン、トゥール、ロイカーバート)
三月(カネット、トゥーソン、シアトル、ベルリン1)
四月(デュイスブルグ、イエテボリ、ハンブルグ
デュッセルドルフ、チューリッヒ)
五月(ボルドー1、チュービンゲン、ヴュンスドルフ)
六月(パリ、トゥールーズ、ペサック、ナント)
七月(サン・マロ、ベルリン2、サンテミリオン、ボルドー2、ボルドー3)
八月(イサカ、ハノーファー、リューネブルグ、メットマン)
九月(バーゼル、ベルン、バーデンバーデン、マンハイム、アウシュヴィッツ)
十月(クラクフ、ワルシャワ、トロムセ、ダルムシュタット)
十一月(ヴォルフスブルグ、リガ、タルトゥ、タリン)
十二月(モントリオール、ニューヨーク、アマスト、ボストン、アンマン)
2005年の春から2006年末までに行った町の話。
日本経済新聞に 掲載。
私は、日本中の都市でも こんなに いろんな都市を 訪ねていない。
その数だけで すごい。
読むうちに 世界中を 訪ね歩いたような気に なった。
しかも 随分 小さな場所 知らない 都市を・・・
私は、エッセイって好きじゃないのに、結局 最後まで 読んでしまったのは この見知らぬ都市を 歩く、感覚が 快く感じたのかも。
特に 著者の仕事柄か、 本屋めぐりや 図書館を訪ねているのが、楽しい。
2007.07.23 Monday
「読書の腕前」岡崎 武志
「読書の腕前」岡崎 武志
294p 光文社
目次
第一章 本は積んで、破って、歩きながら読むもの
第二章 ベストセラーは十年後、二十年後に読んだほうがおもしろい
第三章 年に三千冊増えていく本との闘い
第四章 私の「ブ」攻略法
第五章 旅もテレビも読書の栄養
第六章 国語の教科書は文学のアンソロジー
第七章 蔵書のなかから「蔵出し」おすすめ本
読書は、個人的なものだから、人が 何を言ってもそれは その人のものでしかない。
でもね かなり 気になる本が 出てきちゃいました。
『いくらでも どこからでも 読みたい本が 向こうのほうから 飛び込んでくる』とか『砂糖壷にはまった蟻』う〜ん まさに それだわ。
Ж
この「読書の腕前」もそうだが、この『本の本』というのは 曲者だ。
ともかく、読みたい本が どんどん増える。
いや〜この人が 言うんだから こいつは 読まねばと つい思ってしまうから始末が悪い。
かくして、私の本のリストは増える一方。
あ〜もう、どうしたものかなぁ。
●今年読んだ本の本
「使える読書」斎藤 孝
「科学を読む愉しみ―現代科学を知るためのブックガイド」 池内 了
「悪の読書術」福田 和也
「文学的パリガイド」鹿島 茂
「短編小説を読もう」阿刀田 高
「新書365冊」宮崎 哲弥
「文藝ガーリッシュ 素敵な本に選ばれたくて。」千野 帽子
2007.07.19 Thursday
「朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 」NHK「東海村臨界事故」取材班
「朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 」NHK「東海村臨界事故」取材班
221p新潮社
目次
被曝 1999年9月30日
邂逅―被曝2日目
転院―被曝3日目
被曝治療チーム結成―被曝5日目
造血幹細胞移植―被曝7日目
人工呼吸管理開始―被曝11日目
妹の細胞は…―被曝18日目
次々と起きる放射線障害―被曝27日目
小さな希望―被曝50日目
被曝59日目
終わらない闘い―被曝63日目
1999年12月21日―被曝83日目
折り鶴 未来
あとがき
1999年9月に起きた 東海村の原発での臨界事故で 大量の放射線を 浴びた大内さんを 救うべく、壮絶な闘いがはじまった。
前例なき治療を 続ける医療スタッフの苦悩。
当時「チェレンコフの光」を 見たらしいという ニュースで どんなにすごいことになっていたのか 空恐ろしいと思った。
一体何を やらかしたんだろう、何で そんな杜撰なことを していたのかと思った記憶はある。
素人で さえわかるのに。
作業員は 絶対に 助からないだろうと思っていたが、かなり 生き延びたことにも 驚く。
この本は、どんなに 大内さんが 頑張ったか 医療スタッフの先生や看護師たちが 頑張ったかという記録だ。
「負け戦」(死ぬ)と わかっていても、望みを 捨てないで 果敢に戦う姿に、矛盾を感じつつも すごいと思ってしまった。
⇒ gimon (04/26)
⇒ june (04/04)
⇒ ヤマボウシ (01/17)
⇒ juzji (01/15)
⇒ ヤマボウシ (12/26)
⇒ 時雨 (12/24)
⇒ えびすけ (12/19)
⇒ やぎっちょ (12/06)
⇒ ヤマボウシ (11/10)
⇒ くまま (11/01)