壹萬壹阡壹之本
QUAE SIT SAPIENTIA DISCE LEGENDO
2007.10.30 Tuesday
「彼女のこんだて帖」角田 光代
「彼女のこんだて帖」角田 光代
144p ベターホーム出版局
目次
1話 泣きたい夜はラム
2話 恋のさなかの中華ちまき
3話 ストライキ中のミートボールシチュー
4話 かぼちゃのなかの金色の時間
5話 漬けもの名鑑
6話 食卓旅行 タイ篇
7話 ピザという特効薬
8話 どんとこいうどん
9話 なけなしの松茸ごはん
10話 恋するスノーパフ
11話 豚柳川できみに会う
12話 合作、餃子鍋
13話 決心の干物
14話 結婚三十年目のグラタン
15話 恋の後の五目ちらし
あとがきにかえて 今日のごはん、何にする?
月間ベターホームに連載されていたものに 加筆書き下ろしを加えたもの。
小説中に描かかれた料理のレシピつき。
話も料理も一番気に入ったのは、かぼちゃ編。
う〜ん 今日は 『かぼちゃの宝蒸し』にでもするかな。
●小説中の料理とか〜 つながり。
*「白い国籍のスパイ」 J=M=ジンメル
読んでいてびっくり。レシピは 載っていないかった気はするけれど、すごかった。つくりの 面白い本だった。
*「迷宮レストラン―クレオパトラから樋口一葉まで」河合 真理 (もちろん レシピつき)
これは どちらかというと料理本に近いかもしれないけれど、かなり遊んでいて楽しい。
*「白洲次郎・正子の食卓」 牧山 桂子
美しい写真付でちょっと贅沢な感じ。
料理関連で ちょっと変わったところでは
*「きょうも料理―お料理番組と主婦 葛藤の歴史」山尾 美香
な本もあったなぁ。
忘れてた。
*「食道楽 上」村井 弦斎
半分(上)しか読んでないけど 驚異の料理本。
2007.10.30 Tuesday
「モスラの精神史」小野 俊太郎
「モスラの精神史」小野 俊太郎
283p講談社
目次
プロローグ──モスラが飛んだ日
第一章 三人の原作者たち
第二章 モスラはなぜ蛾なのか
第三章 主人公はいったい誰か
第四章 インファント島と南方幻想
第五章 モスラ神話と安保条約
第六章 見世物にされた小美人と悪徳興行師
第七章 『モスラ』とインドネシア
第八章 小河内ダムから出現したわけ
第九章 国会議事堂か、東京タワーか
第十章 同盟国を襲うモスラ
第十一章 平和主義と大阪万
エピローグ――「もうひとつの主題歌」
なぜ蛾なのか?
ザピーナツの歌うあの歌の意味は?
ゴジラ映画とどこが違うのか?
多くの謎が、解き明かされる。
面白かった。
今では あまり見当たらないが、かつては 日本は養蚕が 主産業でもあったから、カイコ→蛾なんだ!
原作者が「中村真一郎」「福永武彦」「堀田善衛」なんだ〜
「モスラーヤモスラー」の歌って でたらめでは なかったんだーと 次々驚かされる。
もし書評がなく、題名を 見ただけでは 手に取らなかっただろう。
薀蓄本で いろんな話が「へ〜ぇ」だわ。
モスラを 見た人は もちろん、楽しんで 読めてしまうと思う。
2007.10.26 Friday
「スポーツニュースは恐い―刷り込まれる〈日本人〉」森田 浩之
「スポーツニュースは恐い―刷り込まれる〈日本人〉」森田 浩之
206p日本放送出版協会
目次
第1章 本当はこんなに恐いスポーツニュース;
第2章 女子選手に向けるオヤジな目線;
第3章 スポーツニュースは“人間関係”に細かい;
第4章 スポーツニュースは“国”をつくる;
第5章 日本人メジャーリーガーが背負わされる“物語”;
第6章 世界中で刷り込まれる“国民”;
第7章 ワールドカップでつくられた“日本人”;
第8章 イビチャ・オシムはなぜ怒ったか―むすびにかえて
メディアのとらえた「日本人」像が、知らず知らずのうちに、いわば サブリミナルなレベルで 私たちの中に 刷り込まれていく。
オヤジ視線の 「無意識のセクハラ」や メディア・リテラシーを鍛えなければ見えてこない 報道のやり方。
なかなか 面白かった。
これからは、普通に スポーツニュースを 見られないかも。
2007.10.24 Wednesday
「ABCDJ―とびきりの友情について語ろう」 ボブ・グリーン
2007.10.19 Friday
「奇想天外・英文学講義―シェイクスピアから「ホームズ」へ」高山 宏
「奇想天外・英文学講義―シェイクスピアから「ホームズ」へ」高山 宏
262p 講談社
目次
第1章 シェイクスピア・リヴァイヴァル
第2章 マニエリスム―驚異と断裂の美学
第3章 「ファクト」と百科―ロビンソン・クルーソーのリアリズム
第4章 蛇行と脱線―ピクチャレスクと見ることの快
第5章 「卓」越するメディア―博物学と観相術
第6章 「こころ」のマジック世紀末―推理王ホームズとオカルト
第7章 子供部屋の怪物たち―ロマン派と見世物
英文学の名作と、一見無関係に見える「その外部」に潜むものの不思議な関係とは?
光学から哲学、博物学から観相術、さらには造園術から魔術思想まで、人も知る「超」英文学者が噂の講義力で、機略縦横、傍若無人の英文学講義。
マニエリスムって何?というような、教養皆無の私が 読むには ちょっと無謀だったかも。
しかし 面白かった。
こんな話書けるのは 一重に博覧強記の著者ゆえだ。
読んで よかった
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