壹萬壹阡壹之本
QUAE SIT SAPIENTIA DISCE LEGENDO
2007.11.30 Friday
「身体から革命を起こす」甲野 善紀 、 田中 聡
「身体から革命を起こす」甲野 善紀 、 田中 聡
313p 新潮社
目次
第1章 ナンバ的身体の衝撃
第2章 武術的な動きとは、どのようなものか
第3章 スポーツと工学
第4章 日本人はどのように歩いていたのか
第5章 異分野からの挑戦者たち
対談 動くことと考えること(養老孟司・甲野善紀)
古武術の技が演奏、舞踊、介護、精神分析にまで応用
これを読んだから古武術が できたり わかったりするわけではなく、甲野さんのスタンス、考え方が わかった気がする。
米原万理さんの本で知った本。
この前の『逝きし世の面影』を また思い出させる。
一読の価値あり。
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2007.11.21 Wednesday
「サラシナ」芝田 勝茂
「サラシナ」芝田 勝茂
317pあかね書房
サキは、育てていた ひょうたんのツルを 誤ってきってしまった。
がっかりしていた その夜、切ってしまったひょうたんのツルが ぐんぐん育っていっているではないか。育ったひょうたんを 抱えたら ふわりと 空中に浮いた。着いた 先は・・・。
児童書。
日本古代のファンタジー。
う〜ん「逝きし世の面影」なんて読んじゃうと、昔の時代の日本人が 本当は どんな風に考えていたのか、現代の価値観で、語るのも 考え物だと思ってしまった。
民衆は、何を考えいたのだろう。
朝廷が、搾取している風に書くことは本当に正しいのだろうか?
また、みんなが 戦うから どんな部族も朝廷と戦えるということは、なんか 徴兵制度を よしとしているように思えたり。
児童書って、こういう考えが、刷り込みになってしまうかもしれないと思うと少し怖い。
本を 読んで こんな風に 受け取ってしまう 自分に 疲れた。
もっと楽しく本を 読みたかったなぁ。
内容的には 面白かったんだけどね。
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2007.11.19 Monday
「本を読むわたし」華恵
「本を読むわたし」華恵
219p 筑摩書房
目次
I Like Me!
Deputy Dan and the Bank Robbers
Goodnight Moon
Madeline
Yo!Yes?
Green Eggs and Ham
きつねの話「てぶくろを買いに」「きつねとぶどう」
はせがわくんきらいや
ぼっこ
シューマン
小さき者へ
ココナッツ
卒業
非色
「ずっと本と一緒だった。アメリカでも、日本に来ても、一人のときも、いろんな人に出会ったときも。
大切な思い出は、必ず本と結びついている。」
4歳から14歳までに出会った本。
15か そこらの子が 書いたなんて思えない。
文章が、そして いろんな思いが すばらしい。
脱帽です。ファンになりました。
追っかけに なります。
ちなみに、小学校5年生の時に書いて賞をとった作文がこれ。
http://event.yomiuri.co.jp/2002/S0138/kohgaku.htm
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2007.11.19 Monday
「対話篇 」金城 一紀
「対話篇 」金城 一紀
221p 講談社
目次
恋愛小説;かかわった人が 死んでいく。僕は 死神なんだ。
永遠の円環;殺したいやつがいるんだ。僕は 友人にそういった。
花;鹿児島までのドライブを付き合ってほしいと、老弁護士に 頼まれた。
どれも、スルスル読める話。
それぞれ 面白かったが、この中では、花が 好き。
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2007.11.19 Monday
「生きさせろ! 」雨宮 処凛
「生きさせろ! 」雨宮 処凛
284p太田出版
フリーター、パート、派遣、請負…。いまや日本で働く人の3人に1人が非正規雇用だ。そんな 作者自身も経験してきたフリーターの今をルポルタージュ。
悲しくなったのは、自殺してしまった、人たちの話を読んだとき。
留学を 夢見て、働いていた派遣?請負?の青年。
それから正社員だが、ぼろぼろになるまで仕事に打ち込みながら、いじめのようなわけのわからないもので、希望を切られてしまった、青年。
ずるずるフリーター地獄に落ちていく姿を読まされたら、ホラー小説よりも怖い現実が、迫ってきた。
なんだか いいこと 何にもないじゃないか。
ため息が出てくる。
それにしても、その地獄からぬけでるにも、申請書一つかけないようでは 駄目だし、労働基準法を 知らないようでは訴えることもできない。
知識は 必要だ。
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2007.11.19 Monday
「逝きし世の面影」渡辺 京二
「逝きし世の面影」渡辺 京二
487p葦書房
目次
第一章 ある文明の幻影
第二章 陽気な人びと
第三章 簡素とゆたかさ
第四章 親和と礼節
第五章 雑多と充溢
第六章 労働と身体
第七章 自由と身分
第八章 裸体と性
第九章 女の位相
第十章 子どもの楽園
第十一章 風景とコスモス
第十二章 生類とコスモス
第十三章 信仰と祭
第十四章 心の垣根
幕末・明治の外国人訪日記を博捜・精査すると、彼らの目に映った日本は、豊かな文明の諸相見えていた。近代日本は 何を失ってしまったのか。
考えると 今の価値観は、キリスト教的な 西洋の世界観 なのかもしれない。しかし それに染まらなければ 世界に 太刀打ちできなかったのだろう。
今、われわれが、世界と交流を持たない辺境の地を 見る目のような目で、西洋人たちが、開国前後の日本という国を 見ている気がする。
ただ 日本がこういう世界だった事を 誰も 教えてはくれない。
教科書には 載っていない日本が ここある。
これも また ひとつの見方だ。
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2007.11.14 Wednesday
「消された一家―北九州・連続監禁殺人事件」豊田 正義
「消された一家―北九州・連続監禁殺人事件」豊田 正義
239p 新潮社
被害者は 緒方純子の父・母・妹夫婦・姪・甥…。松永太は 一切殺人に 関与していないと 嘯く。
“史上最悪”の密室監禁事件に迫る衝撃的ノンフィクション。
最初の、新聞報道では、 確か 緒方が 鬼畜のごとく書かれていて、それに 比べて 松永は、殺人に関与していないし 緒方に 引きずられたような 書き方だったように 記憶している。
しかし これを 読む限り、事実は 違うようだ。(これが 事実かどうかはわからない。いまだに 松永は否定してるし、証拠や 殺人を 実証するものがない。あるのは 緒方の自白と 最初に 逃げ出した少女の証言だけ。)
つまりは、最初の報道が かなりインパクトが 強く記憶に残るって事か。
読みながら これは あのオウムで 洗脳された信者たちが陥って行った状態ではないかと思った。
しかし 読むんじゃなかったと、思うぐらい凄まじい 監禁、拷問、殺人、そして バラバラ解体方法。
まったく、気分が 悪くなる。
いまだに 松永は自分の罪を 認めず、自分勝手な主張を続けているらしい。もし、裁判員制度で こんな事件に ぶち 当たったら、私は 正しい、判断を できるだろうか。
何一つ 犯罪を 実証できるものが なく、その時点で、なにが 正しく、誰が うそを ついているか判断できるだろうか。
もし松永が、本当のことを言っていて、罪を重くしたとしたら、、いや もし 大嘘つきで、彼に騙されて 罪を 軽くしてしまったとしたら、いずれにしても ぞっと してきた。
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