壹萬壹阡壹之本
221p岩波書店
およそ2000年前にやってきた中国生まれの漢字を、言語 構造の異なる日本語の中にどのように取り入れたのだろうか。朝鮮の文化的影響を強く受けたその伝来の初めから、漢字文化が確立して、漢字に基づく片仮名・ 平仮名が誕生するまでの軌跡を興味ぶかいエピソードを交えてたどる。日本の漢字音と中国原音の対照表を付す。
外国の物まねではなく、取り入れた後の 独自に発展させ時刻のものとすることは、昔からあるというのがわかる。
漢字の一部(片方)をつかうことから 片仮名。なるほど納得するわ。
それにしても 漢字を 自国の言葉への日本化はすごい。
周辺国とは、違うすごさを垣間見る。読んでよかった。
「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」竹田 恒泰
237pPHP研究所
目次
序章 世界でいちばん人気がある国「日本」
第1章 頂きます(いただきます)-『ミシュランガイド』が東京を絶賛する理由
第2章 匠(たくみ)-世界が愛する日本のモノづくり
第3章 勿体無い(もったいない)-日本語には原始日本から継承されてきた“和の心”が宿る
第4章 和み(なごみ)-実はすごい日本の一流外交/第5章 八百万(やおよろず)-大自然と調和する日本人
第6章 天皇(すめらぎ)-なぜ京都御所にはお堀がないのか
終章 ジャパン・ルネッサンスー日本文明復興
巻末対談 日本は生活そのものが「芸術」だー天皇から派生する枝葉のなかに我が国の文化はすべてある!(北野武×竹田恒泰)
戦後の教育で抜け落ちていたものがよくわかる。
私は 本当に、日本をわかっていなかったのだと気が付いた。
どれだけ、アメリカの戦略に、はまっていたのだろうか。
教育とは恐ろしいものだ。
日本は 再生できるのだろうか?
「こちら警視庁美術犯罪捜査班」門井 慶喜
267p光文社
三田村豪気は、警視庁捜査二課美術犯罪捜査班に所属する新米刑事。やる気と体力は人一倍だが、美術にはとんと疎い。美貌の上司・岸すみれの薫陶のもと、にわか仕込みの知識を駆使して、違法スレスレの詐欺的ビジネスを続ける美術品販売会社の犯罪を暴こうとする。
目次
こちら警視庁美術犯罪捜査班
てのひらのロダン
仏像をなめる
自分で自分の贋作を
なぜ保険会社がゴッホを買うか
短編連作。
門井 慶喜氏の著作と考えるとメッチャ物足りない。
期待しすぎたらせいか、もう一ひねりというか、突っ込んだ美術犯罪だったらよかったと思う。
面白いんだけど、軽すぎだった。
「沈黙のエール」横関 大
298p講談社
パティスリーで働く里菜は、近い将来、パリに留学に行くことになっていた。そんなある日、里菜のもとに親戚の子供だという小学生・陽介が訪ねてくる。生意気な陽介を連れて焼き鳥屋で夕食を食べていると、実家の洋菓子店が燃えていると知らされる。急いでかけつけると、店は燃え落ち、父の居所がわからない。そのとき、里奈の携帯電話が震えた。番号は父親のものだ。しかし電話に出たのは、東上野署の刑事だった。里奈の父は、近くの神社の境内で殺害されていた。意識を失い倒れる里奈。翌朝、回復した里奈が燃えてしまった店の様子を見に行くと、長年行方不明だった兄・克己が帰宅していた。
え〜〜ッ もっと他に 犯人いなかったのォ?
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